栃木市、避難所が浸水…一体なぜ??

下村ゼミ もえぴーです、こんにちは。

日本中に多大な被害をもたらした、

台風19号。


私の住む"栃木市"も大きな被害を受けました。

私や友人が実際に撮影したものです。


特に栃木市は浸水の被害が多く、店舗が営業停止になったり、翌朝から連日復旧作業に追われました。


避難所が浸水ー・・・?


そんな中、ある驚きの情報が飛び込んできます。

避難所までもが浸水の被害にあったというのです。




しかも、ある避難所の1つは過去に浸水被害を受けた地域に立地しています。

最後の砦でもある"指定避難場所"

過去に大雨による被害の経験があるにも関わらず、なぜまたその場所を避難場所に指定したのだろうか…?


市の発行している資料を確認してみる


まず、実際に浸水してしまった地域の避難所について、資料を確認してみました。

栃木市から発信されている、指定避難所一覧の一部です。

これを見てみると、気になる項目が。

浸水エリアの避難所は"2階以上"と設定されていたのです。


しかし、浸水エリアにある建物を避難所としていることは危険ではないのだろうか…?


市役所に問い合わせてみる



いくつか疑問点か浮かび上がってきたので、栃木市役所に直接問い合わせてみることに。


たしかに、浸水想定区域だからといって避難所を設けなければそもそも避難できない人がたくさん出てくるかもしれません。1階部分が浸水したとしても避難場所の確保を優先したようです。



1階部分の浸水により支援物資類の浸水があったのでは?と考慮しての質問でしたが、そのような報告はなかったようです。浸水することを前提とした対策がされたのでしょう。



気になる避難についての質問。市としては早めの避難情報を発令して、冠水前に避難所に来ることをすすめているようです。万が一冠水してしまった場合でも避難所に来ることは強要せず、建物の高いところへの避難を促していました。



佐野市民であるゼミ生から避難所閉鎖の話を聞き、佐野市のTwitterより確認した情報を元とした質問です。安全性は上階の浸水の有無によるもの、そしてQ1からも分かるように十分な避難所の確保が難しいため閉鎖という判断には至らなかったようです。


では、私たちはどうすべきなのか?


今回の調査より、栃木市は 広範囲において浸水してしまう地域 だということが分かりました。それを前提に、私たち市民はどのような対策をすべきなのだろうか。

1.ハザードマップや近所の指定避難場所を確認しておこう


浸水が起きても慌てないように、事前に避難所を確認しておきましょう。
また、ハザードマップと照らし合わせて、一階の浸水の可能性のある避難所、浸水しない避難所を比べて、どちらに避難するかを決めておくと良いでしょう。

2.早期避難を心がけよう


栃木市は、浸水の可能性の高い地域であることが今までの経験より分かりました。
浸水が始まってからでは、避難ができない可能性もあります。
それを見込んだ上で、早期避難を心がけましょう。


3.建物の高いところへ避難しよう



浸水が開始してしまうと、自宅の周りの道路どころか、避難所の一階部分まで浸水してしまう可能性があります。
また、避難行動自体が困難なお年寄りや体の不自由な方もいるでしょう。
無理に避難場所へ避難することだけが方法ではありません。建物の上階に逃げるようにしましょう。


4.近所の方と情報共有をしよう



実際、震災後に大学生の私が市のHPを開いてみて初めて避難場所が2階以上であることを知りました。"ネットを利用して調べる"ということに馴染みのないお年寄りなどはどうすればこの情報を得られるのでしょうか?
私たちが積極的に近所の方とコミュニケーションを取り、情報を共有するしかありません。地域住民と良い関係を築くことも対策のひとつと言えるのではないでしょうか?


今回取り上げた浸水に限らず、自然災害の被害に合いやすい地域に住んでいる限りは常に情報収集を心掛け、早めの対策が必要です。

被災してしまってからでは間に合いません。皆さんももう一度、自分の暮らす地域で自分の命を守る対策を見直してみてはいかがでしょうか?



ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


世の中の謎を追求『下村ゼミナール』

2019年4月より始まった白鷗大学「下村ゼミ」のサイトです。 「世の中の疑問や謎を解く」というテーマのもと、日常に転がっている些細な謎から大きな疑問まで、 様々な事物に焦点を当て、研究を重ねています。 本サイトではその研究結果やその過程をブログや記事、映像化し、公開しています。

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