下村先生からの助言シリーズ~コロナ渦アルバイト事情についてPart2~

私たちは、コロナウイルスの流行により、大学生のアルバイト収入はどう変化したのかアンケート調査を行いました。

そこで、私たちと同じような調査をおこなっている首都圏青年ユニオンさんから調査データをいたき、ユニオンさんに寄せられた学生からの実際の相談の声(全93件より1部)を掲載しました。


私が選んだ相談の声

・一人暮らしで家賃、光熱費、食費、交通費をすべてバイト収入で賄っている。バイト代は平均で月々15万円程度だった。バイト先が休業し、休業手当は出さないと言われ、収入が0になるから今後生活を維持できない。

・実家で暮らしており、学費、食費、携帯代を自分でバイトして出している。飲食店でバイトをしており多い時で月13万円の収入があったが、会社から休業手当をまったく出さないといわれ、収入が0になる。このままでは生活していけない。


私がこの2つを選んだ理由は、一人暮らしでも実家暮らしでも、アルバイト収入の減少により生活に苦しんでいることを伝えたからったからです。



下村先生からの助言
★ 実例の2つ目は、自宅生だね。確かにご本人は苦しいからここに相談しているわけだけど、このゼミ発表の読者にとっては、「家賃も要らないし、家の冷蔵庫には何かしらあるのでは。なぜ『生活していけない』んだろう?」という事情が、この情報量だけではピンと来にくい。そこが明示できないなら、

もっと困窮の理由や実情がわかりやすい事例を引用すべきでは?



確かに、《一人暮らしと実家暮らしと、両方から1例ずつ出す》という自分達で決めた方針だけにとらわれてしまい

もっとも困窮している様子を伝えることの重要さに欠けていました。


  そして、相談の声の掲載内容を変更しました。
     (実例の2つ目を変更)

  「バイト先が休業になっているが給与補償は一切なし。親の方が生活保護を受給しており、世帯分離しているため、奨学金を使って学費を払い、自分のアルバイト収入月6万円ほどで生活費を賄っている。」

 こちらの方がより苦しんでいることが伝わりますよね!



伝えるべき事例はしっかりと!!

《自分たちの構成を守るために、無理やりそれに合った事例を入れる(=もっと伝えるべき事例を捨てる)》のと、《伝えるべき事例を活かすために、自分たちの構成を変える》のと、どっちが正しい選択だと思いますか?

 そうですよね!

《現場(実際の事例)が一番大事》

だと思いますよね。今回、私が相談の声を変更したことは正解でした。これによって、相談の声の直後に書いた「本当に苦しんでいることが分かります」という文も、より説得力がアップました。

世の中の謎を追求『下村ゼミナール』

2019年4月より始まった白鷗大学「下村ゼミ」のサイトです。 「世の中の疑問や謎を解く」というテーマのもと、日常に転がっている些細な謎から大きな疑問まで、 様々な事物に焦点を当て、研究を重ねています。 本サイトではその研究結果やその過程をブログや記事、映像化し、公開しています。

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